Q. 写真撮影のコツ:4 作品の魅力を表現するポイント

A.

【写真撮影のコツ】シリーズでは、全4回に分け、
きれいな作品写真の撮るためのポイントを紹介します。

1.スタイリングやピント合わせで、作品の魅力を表現する

ピントの合わせ方や小物使いで、作品の持つ物語や世界観が伝わる写真になります。
作品の魅力を引き出して、お客様に上手に伝えましょう。

【構図を工夫しよう】
作品に対しカメラを向ける角度を変えるだけで、雰囲気がぐっと良くなります。
作品のよさが一番伝わる角度を探しましょう。
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器などの立体作品は、様々な角度から撮影することで全体像が分かりやすくなります。
その作品で一番伝えたい部分が綺麗に写っている写真は、1枚目に設定しましょう。

bag
ポーチのようなマチのある作品は、真正面から撮るより、
少し斜めから撮影する方が立体感がでて、奥行きのある写真になります。

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作品から離れてカメラのズーム機能を使うと、まわりの余分なものが写らなくなります。
また、レンズの曲面により作品がゆがんで写ることを防ぐことができます。
ズームを使うとブレやすくなるので、三脚などで固定して撮影しましょう。

【絞りを変えてみよう】
「絞り」を調整すると、ピントが合っているように見える範囲を変えることができ、
背景をぼかしたり、細かいところまでくっきり写したりすることができます。

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(左)全体をくっきり写したい(作品写真2枚目以降、詳細を写すのに最適)
「絞り優先モード」で「絞り値」の数字を大きくすると、 写真全体にピントが合って見えます。
作品の細かいところをしっかり伝える写真に適しています。

(右)背景をぼかしたい(作品写真1枚目に最適)
カメラの機能を「絞り優先モード」に合わせ、
「絞り値」の数字を小さくすると、ピントを合わせた場所以外がぼけやすくなります。
作品の雰囲気を伝える写真に適しています。

【小物を使って、作品の魅力を引き出そう】
作品写真の1枚目には、作品の持つ物語や雰囲気が伝わる写真がおすすめです。
柄の入った紙や空き瓶、食器などを活用して、
作品の魅力を引き出してみましょう。
スタイリング
木のスプーン、フランス語の手紙を使いました。

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ポーチの中に物を入れることで、使用シーンが思い浮かぶ写真になります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
アイアン製の鳥かご(インテリア用)を用いました。
アクセサリーを立て掛けて撮影することで、置いて撮るより奥行き感のある写真になります。

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ネックレスを吊るして撮影しました。背景をぼかすことで、より作品が際立って見えます。

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